リースバックの契約を結ぶ際に、あらかじめ賃貸契約の期間について提示を受けます。
賃貸契約には、「普通借家契約」と「定期借家契約」の2種類があります。普通借家契約であれば、貸主は借主が住み続けたい、契約を更新したいという希望を拒むことができません。一方、定期借家契約の場合はあらかじめ決めておいた期間が経過した後は更新ができません(双方合意の場合は更新が可能)。
リースバックの賃貸契約の場合、実は定期借家契約が多いのです。期間は2〜3年に設定されることが一般的。したがって、買い戻しを考えるならこの期間の間にもう一度購入しなければなりません。
定期借家契約は、基本的にはいったん借りたら期間中は解約せずに住み続けることが前提となっています。途中解約は原則として不可能です。
一定の条件においては解除の申入れも可能ですが、基本的にはできないと考えてよいでしょう。リースバックを利用する場合は、ある程度先のことまで見通しを立てておくことが大切です。
リースバック業者によっては、10年、あるいは20年でも住み続けられると宣伝しているところもあります。とはいえ、それが口約束であれば契約更新を拒まれてしまう可能性もあります。
リースバックの契約をする際に、必ず契約期間を書面で確認しておきましょう。双方納得した上で期間を定め、リースバック契約を結ぶことは大切です。また途中解約に関する取り決め(解約方法・期間など)も確認しておくとよいでしょう。
リースバックを利用した場合の、賃貸契約の期間の目安について解説をしてきました。原則として2〜3年ほどの定期借家契約を結ぶことが多く、この期間を経過したあとは契約が更新できない可能性があります。
リースバックで家が売れたから安心というのではなく、どれくらいの期間住み続けられるのか確認した上で、先の見通しを立てるようにしましょう。
賃貸契約を結ぶ際に、契約期間や家賃、解約方法などを明確に示してくれるリースバック業者を選ぶようにしましょう。これが明確でない業者と契約をすると、後々トラブルになる可能性があります。
書面でこれらの契約内容を確認し、契約が正確に履行されるようなリースバック業者を選ぶことが不動産売却の成功のカギとなるのです。
